原木しいたけ 岡元さん

原木椎茸栽培10年。
元は大工さんで、余った木材を利用して椎茸栽培を始められたそう。
山の中の澄んだ空気、時折 木漏れ日が差し込み
そこにいるだけで気持ちのいい場所でした。

 

◆原木椎茸と菌床椎茸の違いって何?

簡単に言うと、原木(げんぼく)椎茸は自然栽培で、菌床(きんしょう)椎茸は人工栽培です。
自然の山の中で、原木に椎茸菌を打ち込みそこに生えるのが「原木椎茸」。
自然の気象条件のみで育つ完全無農薬、なので春2~3月と秋11月にだけしか収穫できません。
これを一年中いつでも使えるように乾燥させた「乾しいたけ」なら
贈答品で見たことがあるかもしれませんが、生の原木椎茸は希少です。

では、スーパーでよく見かけるあの椎茸は何かというと、それが「菌床椎茸」です。
菌床椎茸は人工栽培で、おがくずを固めた20センチ四方ほどのブロック(菌床)に椎茸菌を打ち、
湿度の高い真っ暗な室内で発生を促して育てられます。人工的に養分を与えることで、
3~6ヵ月ほどで次々に収穫できるため、一年中「生しいたけ」の状態で流通させやすい。

でも、原木椎茸のほうが味・香りが強く美味しい。ということです。

 

◆原木椎茸の原木とは?
岡元さんはカシ クヌギ ナラなどを使っています。
これらは樹皮が比較的厚いため内部に養分を蓄えやすく、
乾燥しにくいため椎茸菌が蔓延しやすいと言われています。
また、木が大きいと菌がまわるのが遅いので細い木で始めるといいそう。

 

◆栽培には手間と時間がかかる
まずは原木づくり。山の木を伐り、同じ長さに揃えます。
つぎは植菌。2・3月頃、原木に椎茸菌を打ち込みます。
そして長ーい培養。夏が2回過ぎるまで横に寝かせます。

ふた夏めが過ぎた秋にようやく原木を起こし、2本の原木が支え合うような形に原木を組みます。

起こした原木に厳しい冬の寒さを経験させた後、春の温かい空気があたると、ようやく原木しいたけが発生。

原木を伐ることから始めてしいたけが発生するまで、なんと2年以上。。
また、横に寝かせた原木は小さな滝の近くにあって、
2本の支え合う原木は風通しがいい車道近くにありました。
自然の気象条件をうまく利用するために、いちいち移動させてるんですね。

時間と手間のすごいこと。。えらいこっちゃ。ありがたや。
取材は10月。春が楽しみです。